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あらすじ書いていなかったなーと思い、書くことに。
「小説」
題名が決まっていないので、とりあえずジャンル分けで小説と分かるように小説カテゴリーにしています。
題名が決まったら付け変えようと思いますが、最後になるかな。
*あらすじ*
無実の罪で国に追いかけられる少女:炯琳(けいりん)を救ったのは商家の跡取り息子たちだった。
旅立った父から任された店をなんとか支えようとする呉服屋の息子、荘綺(そうき)。
石で薬草をすりつぶす音の中、いつもニヤニヤしながら煙草をふかす薬屋の息子、栁咲(りゅうしょう)。
職人気質な硝子細工屋の息子、滋(げん)。
彼らや町の人々、”闇市”の人々との出会いが、閉じ込められた世界にいた少女と、彼らを少しずつ変えていく。
人々の思惑と過去が交差する中、やがて炯琳は罪をかぶせられた理由を知りに行こうとする。
水であふれる国で人々の人生の針が重なったとき、一人の少女の運命が大きく変わっていく。
******
あらすじって力量問われますよね;;
うーむ…。
初めて書いたので自信ないですが、興味を持っていただけると嬉しいです。
力量不足で書けませんでしたが、恋愛路線に行きたいと思っています。
ミステリーじゃないかなぁ。
前噺→http://humiaki.blog.shinobi.jp/Entry/31/
* *
息が詰まるような狭い道を抜け、開けたと思った瞬間、じいちゃんの家はもう見えていた。
「渉(わたる)、悠季(ゆうき)起こして。おじいちゃんの家にもうすぐ着くから」
母さんに言われ、おれは隣で寝ている弟を起こす。
「おい悠季、起きろ。じいちゃんちだぞ」
ちいさく弟は呻くと、ゆっくりと瞼を重たそうに上げた。
「…もう着いたの?」
「いや、まだ。でももう見えてる」
窓の外には見なれたビル街ではなく田園風景が広がっている。ゆっくりと窓の外に目を向けた弟が、感嘆の声を上げる。
「うわぁっ!!すごーい!やっぱり安心するなぁ」
爺臭いことを言う弟を尻目に、「お兄ちゃんは不安だよ」と呟いてみた。
父さんが車を止めると、タイヤが砂利を踏む音も止まる。
「さー、着いたぞ」
それを合図に飛び出していく弟。おれはいきなり外から音と空気が入ってきて、気押される。
車という閉じた世界も、田舎の一部に吸い込まれていく感じ。
鳥の声とか風の音とか、「郊外」と呼ばれるくせに「公害」と呼ぶ音が一切しない。都会より冷たい空気が頬に刺さる。都会育ちで敏感肌であるおれには、こもった空気が出て行き、清々しい空気が車の中を占領し始めているのがよく分かる。
母さんに「早く降りなさい!カギ閉められないでしょ!!」と怒られるまで、おれは車から降りることができなかった。文明の利器から離れてしまうのに後ろ髪が引かれる思いだったから。
重い腰を上げて出てみると、ホラー映画で舞台になる、何が起きても逃げることのできない場所に来てしまった気分。
「うーわー…大自然こえぇー」
思わず呟くと、母さんが「ほんと田舎よねぇ~」と横で言う。どちらかというと、母さんも都会の方が好きなのである。父さんと弟は自然にまみれる方が好きみたいで、よく外に遊びに行くが、母さんとおれは家で留守番していた。本来住みたい場所が違うのに、結婚した父と母。男と女は永遠に謎である。
「よく来たなぁ!!」
大きな声がして視線を上げると、おじさん一家が門まで出迎えに来てくれていた。
「兄貴、元気してた?」
「こっちは大自然のお陰で元気、元気!!悠季か?大きくなったなぁ」
父さんに返事をしながら、おじさんは品定めを始める。おれたち兄弟がどれほど大きくなったか。
悠季は身体が小さくても頭が良いし、外へよく遊びに行くから弱々しいわけでもない。下手にいじり様がない。だからおれに回ってくるのだ。
弟の頭に手を置くのが品定め終了の合図。おじさんはゆっくりと視線をおれにずらすと、「おぉ!渉かぁ!!」とにこやかに近寄ってくる。
内心「くんな、こっちくんな」と思いながら、満面の笑みで挨拶を返す。口の端が引きつっているのは見逃してほしい。
おじさんと二人きりにされたくないのに、母さんはおじさんよりも先に近寄ってきていたおばさんと「荷物運ぶの手伝いますよ」「あぁ、すみません。お願いできます?」なんて会話を切り口に、花を咲かせながら荷物を運んでいく。
「よぉ、お前は縦にだけ大きくなったなぁ!!」
「あぇ、はぁ、まぁ、お陰さまで」
「はっきりと挨拶できんのか!これだから都会の子供はなぁ。ゲームばっかしてるから、こんな細っこいんだ」
おれは特別細いわけでもないし、標準体重である。ちなみにゲームはあるが、どちらかというと弟が占領していた。
「じゃぁ、おまえんとこの子供はどんだけ横にでかくなったんだ」と頭の中で返して、実際は「いやー、都会の子供も結構大変ですよ~」とあくまで笑顔。
「ふんっ」とおじさんは鼻で笑うと、思いっきり背中を叩いてくる。
「ほら、お母さん達を手伝って来い!」
おれは返事をしないで逃げるように母さんたちを手伝いに行った。
<続く>
よく都会は汚いところだとか、怖いところだという人は沢山いる。
だけどおれは田舎の方が落ち着かない。視界を遮る木々の群れ、喧騒とはかけ離れた静けさ。誰かに見られているような、森が迫ってくるような、そんな圧迫感が、ものすごく嫌いだ。
故に、じいちゃんの家も嫌いであった。
スローライフとか、そんな言葉が似合うド田舎。スローすぎて、頭がおかしくなりそうなのだ。
夏休み、久しぶりにそんなじいちゃんの家を家族で訪ねることになった。
一昨年はおれの受験で、去年は弟の受験で来ることができなかった。ちなみにおれのは高校受験だが、名門私立の小学校に幼くして通い近所からも秀才と呼ばれていた弟は、「もっとぼくにあった学校に行きたい」とのことで中学受験である。
弟がそう言わなくても、母さんはもっと上のレベルへと中学受験をハナからさせるつもりだったみたいで、「あんたはお金がかからないように公立にしなさいよ!」と言われた。弟が受験する1年前に。
別にそんな母さんや弟が嫌いなわけではないが、その時は流石に壁に穴を開けたくなるくらい腹が立った。まぁ、痛いのは嫌いだからやらなかったけど。
話がずれたが、とにかくじいちゃんの家に向かっていた。
ばあちゃんは3年前に死んでいて、心配したおじさん一家が一緒に暮らしている。
じいちゃんは結構な高齢で、だから父さんができるだけ会いに行きたいと言うのは分かるし、それを止める権利はおれにはない。だから本当は首都圏から出たくなかったおれも渋々ながら付いてきたというわけだ。
じいちゃんの家に向かう、木々に挟まれた薄暗い古道を、車はガタゴトと音を立てながら揺れる。
この時はすれ違う木々の視線を、狭い道のせいにしていた。
「近いから怖いのだ」と。
だけど、本当は気が付いていたかもしれない。
まぁ、気が付いていたとしても、どうにもならなかったことだと思うけれどね。
<続く>
まだ仮登録ですが、新しいサーチ様にお世話になるつもりです(問題がなければ)。
リンクにとりあえず追加させていただきます。
お客さん?、増えると良いなw
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初めていらした方は、「はじめに」という記事を読んで下さいねw
管理人について:
学生です。
一次創作サイトを作るのが夢でございます。
二次創作サイトは持ってたりするんですが;;
ちなみに、当ブログにある詩なんかの著作権は、管理人:夏目キョウスケに属します。
無断転載・加工しての使用、その他の著作権を侵害する行為などはお止め下さい。絶対にお止め下さい。本当に止めてください。禁止ですよ!
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