否定

わたしが美しいと思うものを　あなたは汚いという

わたしが美味しいと思うものを　あなたは不味いという

わたしの大切なものを　あなたは要らないものだという

わたしが正しいと思うことを　あなたは嗤う

気持ち悪いといって　否定する


だからわたしもあなたを否定しなくちゃいけない


あなたが悪いのよ

だって否定ばかりするんだもの

すぐ馬鹿にするあなたが悪いのよ

はじまりは　あなた

わたしでも　他の人でもない

あなたなの

あなたが言わなければ

わたしは辛い思いをしなくてすんだ

あなたが悪いのよ

消えてしまえと思わせたのは

あなたなんだから

恨まれてないとでも思った？

自分はみんなから好かれているとでも思ってるの？

幸せな人ね

悪いのはあなたなんだから

わたしだってこんなこと言いたくも思いたくもなかったのに

消えてしまえ　いなくなれと


あなたが嗤うものは　わたしの大切のもの

一人じゃ何も出来ないくせに

大声張り上げて　馬鹿にする

そんなあなたが　わたしは大嫌い


あなたが美しいと思うものを　わたしは汚いという

あなたが美味しいと思うものを　わたしは不味いという

あなたの大切なものを　わたしは要らないという

あなたの正しいと思うことを　わたしは悪いことだといってやる


あなたが悪いんだから

でも　

あなたと同じにはなりたくないから


わたしはそれを　心の中でだけ呟いてみる



悪いのは　あなたなんだから

 

＊あとがき＊

暗い内容ですね；；
でも、人が人を嫌いになるのって相手の何かが自分の思っているものと正反対だったりするからなんじゃないんでしょうか。
特に自分が正義だと思っていることを否定されたときは、嫌いになりやすいんじゃないかな。